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佐藤 聡; 黒田 敏公*; 秦野 歳久; 古谷 一幸; 戸上 郁英*; 高津 英幸
Fusion Engineering and Design, 39-40, p.609 - 614, 1998/00
被引用回数:10 パーセンタイル:63.58(Nuclear Science & Technology)国際熱核融合実験炉(ITER)の基本性能段階(BPP)において設置される遮蔽ブランケットは、高熱負荷を受ける第一壁と熱シンクである銅合金の中にステンレス鋼製冷却管を配する構成とし、これらをステンレス鋼製の遮蔽ブロックに接合する構造となっている。原研では、この遮蔽ブランケットの製作方法として、高温静水圧(HIP)法を用いて銅合金/銅合金及び銅合金/ステンレス鋼、ステンレス鋼/ステンレス鋼の接合を同時に行う手法を提案しR&Dを進めてきた。本稿では、ブランケット構造体開発の一環として行ってきた製作技術開発に関し、HIP条件の最適化及びHIP継手の機械強度試験、小規模及び中規模モックアップの製作・熱負荷試験等をまとめて報告する。
中鉢 海斗*; 横山 賢一*; 石島 暖大; 上野 文義; 阿部 仁
no journal, ,
使用済核燃料再処理施設で採用されているZr/Ta/SUS爆着接合継手について、水素ぜい化挙動に及ぼす熱時効の影響を特に水素の影響を受けやすいと考えられるZr/Ta接合界面部について検討を行った。その結果、Ta部の水素濃度が約20ppmを超えるとZr/Ta界面において脆性的な破断が生じること、そのような水素濃度の試料について300Cで1000時間の熱時効によりTa部の水素濃度が約10ppm以下になると延性が回復する一方、200C以下の時効では水素濃度は顕著に低下せず延性も回復しないことが明らかになった。以上の結果は、Ta/Zr界面のTa部における水素濃度が爆着継手の水素ぜい化挙動に影響を与えるとともに、熱時効により水素の存在状態が変化する事を示唆するものであると考えられる。
中鉢 海斗*; 横山 賢一*; 石島 暖大; 上野 文義; 阿部 仁
no journal, ,
Taについて水素ぜい化に対するひずみおよび熱時効の影響を検討するため、冷間圧延したTaについて水素添加を行い時効した後に引張試験および内部摩擦測定を実施した。その結果、内部摩擦は冷間圧延により増加した。また水素添加でさらに内部摩擦は増加した。しかし、これらの試料は時効すると内部摩擦が低下した。これらの結果は、時効により欠陥の消滅,再配列、あるいは水素の存在状態変化を生じることを示唆すると考えられる。また水素添加した冷間圧延材を熱時効すると延性の低下が示されたことから、熱時効による水素および欠陥の状態変化が機械的特性へ影響を与えることが示唆されると考えられる。
石島 暖大; 上野 文義; 阿部 仁
no journal, ,
核燃料再処理施設で使用されているSUS304ULC/Ta/Zr接合継手について、その除染時における腐食挙動を検討するため、異材接合材および比較として純Taについて、1から7mol/LのNaOHとHNOとの交互浸漬試験を実施し腐食挙動に対する濃度,温度の影響を検討した。重量測定,外観観察、および試験後溶液の分析により継手は水酸化ナトリウム浸漬下でTaが腐食したと考えられた。異材接合材におけるTaの腐食速度は純Ta単体と比較し減少する溶液条件がみられた。そのような環境ではTaはSUS304ULCとの接触により腐食電位が単体の浸漬状態と比較して貴化することで腐食が抑制されたと考えられる。
石島 暖大; 上野 文義; 阿部 仁; 加藤 千明
no journal, ,
使用済核燃料再処理施設において異材接合継手に使用されているTaは、再処理施設の除染において使用されるNaOH溶液中で水素発生を伴う腐食を生じる。NaOH浸漬環境におけるTaの水素の吸収挙動について腐食挙動を関連づけた検討をするため、1, 3、および7mol/LのNaOH中浸漬試験を室温,50、および80Cで実施した。その結果、水素吸収量は室温では7mol/L、80Cでは3mol/L以上のNaOH溶液で浸漬時間とともに増加した。また水素吸収量と腐食減量との間に正の相関がみられた。これらの結果より、Taの水素吸収量はNaOH溶液浸漬での腐食反応量に対する水素発生量に依存することを示唆していると考えられる。また、本研究で得られたTaの水素吸収挙動は、異材接合継手がNaOH溶液で除染される際に、Ta部位の腐食とともに発生する水素吸収の検討が必要であることを示唆するものと考えられる。